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湖北町速水の取り組み

 湖北町速水地区は国道8号線を挟んだ、旧役場の所在地で周辺の在所では大きな集落(400戸)を形成しています。耕作面積55㌶に農家はたったの5人(専業4人)しかいません。アパートの造成が増えて、まるごと保全に一向に関与しない人も増えてきています。都市化は担い手不在を加速します。便利で情報過多な日常は目が農地よりも他の関心事に向き易くなるからです。
 隣の山本地区も含め、大規模になった農家の将来は次の後継者の育成に委ねられます。もしそれができなければ、地域内の営農組合が引き受け手になるか、営農組合が運営できなければ、法人化しかないのかなと、別に行政側でもないのですが、行く末が案じられます。
 しかし、大規模化のメリットは大きく、今話題のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に対抗できる措置が講じ易くなります。(大規模化と農家数の維持は相反します。)
 お会いしたのは、「速水環境まちづくり委員会」の会長北川さん他2名の方です。北川さんは自治会の役員も経験したことのある温厚で聡明な方です。他の二人も含めて、まだまだ、お若いと見受けました。自治会とは人事は別ですが、車の両輪の如く、連携を密にして取り組んでいます。
 ホタルの出現する場所があり、特別に管理して、ホタル鑑賞会を実施しています。講師として学校の先生を招聘しています。子供たちにとっては毎年楽しみの一つになりました。更に子供たちにまるごと保全の意義を理解してもらうために農地周りのゴミ拾いをしてもらっています。ホタルの生息環境の整備やまるごと保全対策の基礎活動の泥上げ、草刈り等の作業に非農家の労働力も必要です。役員の皆さんは、気持ちよく参加してもらえるように配慮した呼びかけをしています。
 水辺環境としては琵琶湖からの水路は段差があり、ハヤやムツ、タナゴの魚影は見えても、フナとかナマズは見ることが無くなったようです。在所内には消防水路の改善により段差を解消した魚道が設けられた箇所があり、幼稚園児たちの見学の場所になっています。どうでしょう、近くまでフナは遡上しています、落差解消の魚道を設置して、昔、楽しんだフナやナマズを呼び込んでは如何でしょうか。
 湧水地にはサワガニが生息して、他よりは数段生きものに巡り会えることができる土地です。この環境を今後も維持して、後世に繋いでいきたいものです。ビオトープを造成する、水辺の生きものに優しい人もいます。誰彼の何人かが環境に配慮した行動を取れば、地域の住環境は良くなっていくでしょう。
速水 
代表北川さん(中央)副代表(左)会計担当(右)の各役員さん
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湖北町山本の取り組み

 長浜市山本は少し底の深いお椀を伏せたような秀麗な姿の山本山の麓にあります。耕地面積128haと広く世帯戸数260戸を有する大きな集落です。しかし、現在農業を営んでいるのは15軒でその内4軒が専業の大農家でほとんどの面積をまかなっています。お会いしたのは6年間、まるごと保全活動を会計の立場で引っ張ってこられた山崎さんです。米作りが忙しくなってきた中を快く時間を割いていただきました。代々続く農地を親から受け継ぎ専業で大々的に先駆的農業経営をする若き闘士です。他の専業者と情報のやり取りをしながら、仲間内の精神的支えを感じながら頑張って日本の農業を支えているという印象を得ました。
 「山本農村環境を守る会」には、二つの大きな問題点があります。一つは担い手がいないこと、二つは活動に参加する非農家が消極的であること。
 守る会は次年度(25年度)の役員を改選し、非農家の自治会長が守る会会長に就任しました。非農家の参加を協力的に得るために、自治会組織が寄り添うように存在することは心強いものです。農業環境は農家だけのものという概念を変えていかなければなりません。農業者だけで農地の環境を維持していくことは困難な時勢なので、住民総出の労力により私たちの周りを守っていく気構えが根付くことが大切です。そのためには、まるごと活動の基本コンセプトを理解していただくことが重要です。折に触れ、自然の恵み、地元がにぎわうことの必要性を説くことが大切です。住民が気軽に参加できる、コスモスや菜種を植えて、秋や春の集える、催し物を開催して、農業とつなぐパイプが必要になることもあります。
 守る会の活動では基本の泥上げの他、子供会と連携して、フナの稚魚を田に放流、育成して水路に放下しています。このイベントに子供たちと共に生きもの観察会を開催して、地元にどんな魚、水生昆虫、両生類がいるか興味を抱かせることも大切です。例えば魚道を設置して田に魚が遡上する光景を見れば、子供ならず大人も感動します。これが初段階の農環境を維持する活動です。これから、販売とか人とのつながりに進むわけですが、それはさて置き、子供たちに興味を湧かせることは、将来の担い手を育成することにつながると思います。
 帰りの山本地区のきれいに草刈りがされ、トラクターで耕起が始まった田んぼを見ながら、山崎さん始め、地元の皆さんのまるごと保全活動への参加協力のたまものと確信しました。
山本農村環境を守る会 山崎さん
山本山 
秀麗な山本山、山本地区の南から撮る。広々とした田んぼが暫く続きます。田植え時期は緑のじゅうたんが広がります。

長浜市難波の取り組み

 難波地区は県北部、姉川の下流域と田川に囲まれた水辺の豊かな地域です。旧びわ町に属していて、隣の湖北町を含めて琵琶湖に近く、米作中心の穀倉地帯です。東に伊吹山が望め、住みやすい環境にあります。この良好な住環境が幸いしているのか、お会いした「難波まるごと環境保全委員会」の代表乾さん以下、役員の皆さんは年齢が若く、活気にあふれています。親に(役員交代時に)行ってこいと言われて、未知の世界に不安を抱えたまま参加した人もいて、皆が集まれば連帯感も湧き、知らないことは誰彼ともなく教えてくれる。それだからこそ、農業もやれる(やらなければならない)。この地を離れる理由も見当たらない。若い人が残る所以です。今も、何も分からないと謙遜されるが、仲間との付き合いを結構楽しんでいるようです。
 難波地区は以前に堰上げ式の魚道を設置した経緯があり、今回の訪問の趣旨は向上活動の制度の仕組みと取り組みのクローズアップされた点です。クローズアップされた点は生きものの生息環境向上施設の設置ですが、共同活動よりは具体的に提示されています。
 一筆型魚道、深みの設置、カエルスロープ、水路のふた掛け、節水かんがい用のポンプの導入等を検討します。ポンプを購入されるのであれば、冬場にこのポンプを使って、田んぼに水を張り(冬水たんぼ)、野鳥を呼び込んでは如何でしょう。お隣の川道町では鶴が飛来して、人気が出てきているようです。琵琶湖では鴨は見慣れた鳥ですが、鶴は飛来の記録がありません。餌を啄ばむ光景が普通に見られたら、観光名所になるやも知れません。鶴が飛来してくる姿を想像するだけでも楽しいではないですか。取り組みの励みになりますね。琵琶湖を擁する滋賀の特性でもあり、琵琶湖に近い地域だから取組める活動でもあるでしょう。是非とも、次年度の申請の候補として頂きたいと思います。
namba公民館に間借りしている事務所

近江八幡市安土地区への説明会

 旧安土町常楽寺は西の湖の側にあり、魚道設置に一番適した地区です。「常楽寺環境保全会」代表の水音さんは、生きものへの取り組みでは外来魚釣り大会を開催して、ブラックバスを駆除しました。(外来種の駆除)大きさ30~40㎝の釣果に対して景品を出しコンペを競いました。ヒメイワダレソウの植栽を計画したが実行できていません。地域住民のパワー結集がほしいところです。
 一口に水辺の生きものの保護といっても、ピンと来る人、その意義が理解できない人、どうすればよいのか分からない人、と様々です。常楽寺周辺は内湖、水郷、昔ながらの川(川の両岸は最近の改修河川並みだが)が脈々と受け継がれ、農地と水と生きものとの関係には造詣が深い。共生するにはどうするか、次の一歩が待たれます。
常楽寺常楽寺

 「西老蘇環境保全の会」代表松澤さんは、共同活動に熱心な人で、魚の放流や観察会を実施、5年前から畦畔の法面にイワダレソウを植えて、今日まで維持管理しています。今後も、グリーンベルトに取り組むか協議会で検討します。5年間の植栽管理はきれいな景観を見せてくれるのでしょう。
西老蘇西老蘇、子供たちのゴミ拾い

 「慈恩寺環境保全の会」は向上活動の存在を知りませんでした。向上活動に取り組んで共同活動とは別の支援金で取り組み作業の幅を広げて下さい。グリーンベルトに取り組むことを明言しました。
慈恩寺慈恩寺

 「上豊CBE倶楽部」の用水路では魚釣り客が多く訪れます。そのために、サービスではないのだが、水中の藻の草刈りも実施しています。最近はフナ、ナマズが上がってこなくなり、ハイジャコ類が多いようです。是非とも、生きものの調査を実行して頂きたい。代表の静さんは、草花の植栽にもチャレンジして、芝の種子と糊を混ぜたものを畦畔の法面に吹き付けたが、発芽が良くなかって苦労したと話しました。グリーンベルトに取り組めるが、このことに懲りて申請を躊躇しています。草花の種類と栽培の方法を変更されて、再挑戦してみては如何でしょうか。
上豊浦上豊浦

 「東老蘇エコ村保存会」代表の井上さんは、生きものへの取り組み意識が高い分、向上活動に高い関心を寄せます。フナの放流を通して在来種の生きものを育成します。子供と、老人会も参加して生きもの観察会を実施して、生きものとの共生を啓蒙します。ドジョウ、ドンコ、アブラボテ、メダカなどが確認できました。(放流したはずのフナの他、ナマズ、コイは確認できず)東老蘇は70戸の集落で営農組合が組織化され、半数が組合に耕作を委託している。代替わりは順当とまではいかないが、農業に従事してくれる次世代はいるので行く末は暗くはないようです。
東老蘇東老蘇

近江八幡市各協議会への説明会その2

 「豊かな町を作ろう会」(益田地区)代表の小川さんは魚道に取り組んでみたいと意欲を示します。下地としては5年前から生きもの観察会を実施してナマズを確認しています。冬期は川の水流は細るので深みも有効です。是非ご一考をお願いします。ツツジを300㍍植えているので、まとまりのあるパワーが結集できる地域と推測できます。これもひとえに役員と住民との緊密な連携のたまものと考えます。
益田益田地区

 「湧水の里あさごい保全協議会」は西ノ湖周辺に位置し、水辺の生きものには事欠かないと思っていたら、最近の生きもの調査ではメダカぐらいしかいなかった、以前はモロコ、ボテ、フナ、コイ、ナマズがたくさん見られて、子供の格好の遊びでしたと、代表の篠原さんは懐かしそうに話します。景観形成ではコスモスを植栽して、子供会、老人会を交えた三世代交流のイベントを開催しています。昔の魚を復活したいとの願いを込めて、生きものの生息環境向上施策を組織内で検討することになりました。
浅小井浅小井地区

 「おさだ蛍の里」は、名称の冠通りホタルの保護に努めています。毎年のホタル鑑賞会には子供を交えて盛大に開催されます。地域内を流れる川にボタルブロックを設置したが、近くを流れる蛇砂川の改修で水の流れが止まり、費用が掛かったホタルブロックは無駄になった、と代表の西谷さんは嘆きます。水のない川でホタルをどう保護するか。細い排水路を含めて、細やかな管理が必要になってきます。
長田長田地区

 「千僧供まるごと環境保全会」では、毎年、先生に教えを請うて生きもの観察会を開催しています。子供会、幼稚園児、まちづくり委員会が参加して父母を含めた、交流を図っています。コスモスを植栽して地域内のイベントを盛り上げています。地区内を流れる大川には魚が生息していて、魚道の設置に興味を持ちました。琵琶湖辺より上流の中間地での魚道設置は、余り取組みがないため、もし実施すると良い事例になると思われます。
千僧供千僧供

 丘陵地帯の「浄土寺いきいき倶楽部」では小さい集落ながら特色ある活動をしています。代表の川部さんはホタルの保護に力を入れています。お話をお聞きしていると、日本ホタルの会に所属して正当な保護に取り組んでいます。下水道を完備したら、魚やホタルが増えたと言います。数えると500匹生息していたということです。”正当な”という意味は、無闇に数を増やすのではなく、地域に生息するホタルの純粋種を守りつつ自然に増殖するのを待つということです。川の生きものはカワムツ、ドブガイ、ヤマトシジミなどで、川を5㍍置きに堰上げ、水かさを増やして、生きものの生息環境を作っています。
 集落軒数は22戸で、子供が居ない空洞化現象が発生しています。今後の農業の担い手をどうするかが大きな課題としてのしかかってきます。
浄土寺浄土寺地区

 「東川里づくりの会」は日野川の制限で取水できなくなり、地域内の川は、冬期は全く水のない状態になり、生きものの生息環境向上策ができません。生きものへの関心が高いので、生きもの調査は続けています。代表の平尾さんは、2年間で300㍍進んだグリーンベルトを今後も取組んでいこうと考えています。
東川東川地区

 「水土里の里中小森」は住宅開発が押し寄せ、代表の宮田さんは次世代の継ぎ手がいないと嘆息します。それでも、水深のない川にカワニナが多数、生息している環境なのでホタルの観察会を開催しています。向上活動への取り組みは、労役を頼みづらいところがあり前へ進めません。
中小森中小森地区

 「岩倉町農地・水・環境保全委員会」では種代に30万掛けて、菜種のきれいな光景を見せています。春先の菜の花はさぞや浮き浮きした気分にさせてくれるでしょう。
岩倉馬淵(岩倉)地区

 「牧町農地水環境委員会」の代表浜田さんは取り組みに意欲を示される熱心な方です。琵琶湖岸で内湖の名残もあって水辺環境は豊富です。山もあり炭焼きには充分な竹、樹木が提供されます。色々と声を掛けて賛同者を募っています。琵琶湖へ流れる水は汚さないこと、魚が遡上しやすい環境にあり、昔から生きものと共に暮らしてきたことが、向上活動へ取り組む使命感を抱かせるものがあるのでしょうか。水土里ネットへ相談に来られた時に竹炭による水の浄化、ビオトープ、魚道の設置を熱く語って頂きました。面積が広い(134㌶)地域ですので、英知を結集して、無理のない活動をお願いしたいと思います。
牧町牧町地区

近江八幡市各協議会への説明会その1

 肥沃な農地が拡がる琵琶湖の南部に位置する近江八幡は干拓で農地造成をしてきた地域です。湿田から乾田化へ圃場整備事業で機械の導入を図ってきました。
 150㌶の広い耕作面積を持つ「加茂町水土里の郷づくり会」(代表川口さん)は5年前から生きもの保護に取り組んできた経緯があります。水田魚道(一筆型)を設置して魚の産卵を確認したり、生きもの観察会を実施してきました。景観形成への造詣も深く、コスモス畑を企画しています。役員と地域住民の長く続く、理解ある活動の結晶です。これらの活動は共同活動の中で実行していて、取り組み意欲には敬服するものがあります。
加茂加茂

 毎年、役員が交代する「南津田環境保全協議会」代表万野さんは計画時と実施時期とでは、役員が交代しているので企画しづらいと嘆きます。作業に手間の掛かる取り組み項目を選択した場合、新役員へ引継ぎするのを躊躇するとのことです。引き継いだ年も旧役員が労役に参加して、協力体制を執ればどうでしょうか。景観形成で230㍍の芝桜を植栽したが、翌年からの維持が大変で出役に苦労しています。雑草取り作業に婦人会(非農家も参加)に依頼するが、役員が足場の確保等前準備に時間を掛けています。
 その他に、生きもの観察会や菜種刈り(景観形成)、魚道設置など多彩に活動しています。75㌶の耕作面積を有し、広さに相応して取り組み意義が倍増しますので、役員が毎年交替してでも、これからも継続していくことが大切だと考えています。
南津田南津田

 「古川郷環境こだわり会」代表の南さんはお年は召されているが、元気に活動されています。ホタルの保護に重点的に取り組み、今では多数の出現を見るまでになりました。水路の泥上げ時にカワニナを地道に戻し、蛹の生息する泥土を無闇に取ったり、踏み荒らさないように心掛けてきた成果です。魚の生息する水路があり、ゴリ、オイカワ、ハヤ、フナ等が確認されています。更なる生きものにやさしい取り組みが実現するために住民の協力を仰ぎたいと思います。
古川古川

 「チーム多賀なたねの郷」は現存する内湖西ノ湖の近く(1㎞位)に位置する、水の豊富な場所です。代表の石井さんは何度か向上活動の協議をしてきた熱心な人です。来年度から魚道設置に取り組む予定です。
多賀多賀

 「白王町鳰(にお)の会」は山を挟んで西ノ湖と琵琶湖側に農地を有する、昔から琵琶湖の生きものとは切っても切れない関係にあります。代表の東さんは、以前から田にフナを放流し、他の田んぼには魚道も設置して、琵琶湖から上がる魚を育成してきました。(共同活動での取り組み)春先の菜の花に季節を感じ、人々の目に冬を越した愉しい気分を覚える菜種の植栽にも力を入れています。来年はコスモスの予定だと言ってました。
白王白王

 「箱庭の里 奥嶋の集い」(島町)は三方が山に囲まれ、南側に農地が開け、人家が点在している様が箱庭のように見えることから名が付いたものと想像します。平成20年から魚道に取り組んでいるパイオニア的存在です。小学校の子供たちも田の周りの生きものに関心が高く、広くまるごと保全活動の主旨が行き渡っています。代表の福居さんは、講師を招いて、生きものがにぎわう水田づくりの説明会を開催しています。ビオトープを造る計画もあり、生きものとの共生への取り組みは賞賛に値します。

 湖岸道路と長命寺川が分断する「北津田むべの郷保全会」の代表北脇さんは、濁水防止の効果は田植え時期の代掻きで泥の流出に気を配れば、かなり、水質浄化に寄与するだろうと言います。日頃のこまめな関心が環境にやさしい取り組みにつながるのですね。周りには魚が多く生息するので、魚道設置に興味を持ち、会の中で検討するということです。ホタルの観察会も実施して子供たちと大人の交流を図っています。今度は魚を通して、交流会が開ければ違った楽しさがあるでしょう。
北津田北津田

長浜市旧西浅井町の説明会

 旧西浅井町は琵琶湖の北の端、琵琶湖岸からせり上がる山々の間に農地が存在します。若い人が住みやすい?市街地を求めて、離れる人も少なからずいるのが現実です。それでも、農地を守るために、米作りを続けている人が大勢おり、その中には若い人がグループで楽しくやっている地区もあります。担い手が無く遊休地が増えてきている将来像が描けない地区もあります。
 「野坂まちづくり委員会」はJR北陸線がそばを通る、比較的、平坦な場所です。向上活動の長寿命化対策を実施中です。代表の太中さんは活動に熱心でホタルの観察会を実施し、畦畔の法面にヒメイワダレソウを植栽して、道行き人にきれいな景観を提供しています。向上活動への取り組みには、経験のあるグリーンベルトと深みに意欲を示しました。当会の耕作面積は狭いため、向上活動に取り組むことにより、別に活動資金が交付されるので余裕が出ると思います。
 世代交代が進まず将来展望が描けない悲壮感をもった「塩津中農業を守る会」代表の辻さんは、まだお若いのに農業の先行きを憂う気持ちがにじみ出て、少し年齢以上の気苦労を感じます。獣害の発生が多く、山側から耕作を止めている所が見受けられるとのことです。小学生は10人程度しかいないが老人会を交えて交流活動しています。米作りができず耕作を依頼する人が多くなってきました。当地は営農組合がないためグループで農業をやることがありません。まるごと保全活動を利用して一人ではない、複数の人による農業をにぎやかにやって下さい。当会は24年度に初めて共同活動を開始しており、グループでの取り組みに渡りに船とばかりに取り組まれたのかも知れません。これからも、まるごと保全活動の組織を維持していって下さい。
塩津中西浅井町塩津中

 北湖の平地に接する僅かな湖岸線を有する岩熊(やのくま)は、魚の大群が遡上してくる地域です。「エコファームやのくま」の代表阿辻さん、是非、魚道の設置を検討してみて下さい。数少ない魚道の適地ですので、組織内で前向きに相談してみて下さい。子供たちにも人気が出ること受け合いです。
岩熊西浅井町岩熊

 更に北に上ると余(よ)の集落があります。湖西線との合流点の近江塩津駅の辺です。幹線道路の両側には山が迫るため、農地は狭く13㌶しかありません。「余故郷みんなで守る会」代表の増谷さんは新任の方で、熱心に会をリードします。子供会が参加して水生動物の調査を実施しました。生きものの名前が分からず、琵琶湖博物館へ同定を依頼しました。生息が確認できた生きものは、トヨノボリ、ドジョウ、ヤゴ(ホシボソトンボ)でフナは見かけなかったとのことです。やはり、減少しているのでしょうか。向上活動への意欲を示していますので、是非、取り組んで活動資金の足しにして下さい。
西浅井余西浅井町余

 半島の付け根に八田部と山田の各集落が存在します。「八田部保全隊」の役員の方は若く、世代交代が進みつつあります。代表の澤田さんは少ない人のやり繰りを考える中で、どうか、生きものにやさしい取り組みを、まるごとの保全活動の一つとして気に留めておいて下さい。
西浅井八田部西浅井町八田部

 「山田区環境保全組合」(代表小西さん)のお会いした役員の方も若く、地区内の状況はこまめに把握しています。排水路と田の落差が小さい所もあるようですが、一度、子供参加の生きものの調査をされたらどうでしょうか。山間地にどんな生物が棲んでいるのか楽しみです。
西浅井山田西浅井町山田

 北湖に開けたもう一つの湖岸沿いの大浦地区は魚が上りやすく、昔から生活の中で身近な生きものとして、捕り、食べてきました。「愛農おおうら」代表の河原林さんは世代交代ができた若い人で、子供に人気がありそうな笑顔が絶えない人です。子供たちに生きもの学習会を開催して、ボテ、フナ、ドジョウ、ザリガニ、ブルーギルが生息していることを確認しました。排水路との落差が大きいため、魚道が無理と考えていますが、長めの魚道で緩やかなスロープを作ると遡上可能と考えられます。子供たちの一層の歓声が聞こえてきそうです。是非、チャレンジしてみて下さい。
西浅井大浦西浅井町大浦

湖南市岩根の取り組み

 湖南市岩根は国道1号線沿いの野洲川右岸と丘陵地帯に阻まれた地域に農地が拡がります。野洲川の氾濫で流出する農地を圃場整備事業できれいに区画整理した地域で、田の水持ちを良くする工事を施工しています。従って、水はけが悪いところもあり、機械が入る場合は苦労する場面もあるようです。
 今日は、高度な農地・水の保全活動(向上活動)の取り組みについて具体的に検討されるので話の場に参画させてもらいました。「岩根地域水と緑を守る会」の代表園田さんと2人の役員が参加しました。山がすぐそばまで迫っているため、排水路には水は比較的流量があり、ナマズ、ムツ、コイなどの魚も生息が確認されています。ホタルの保護にも取り組まれ、学校の先生も参加して、子供たちを中心にホタル観察会を開催しています。
 農地は121㌶と広いが耕作者が少なく、僅かの大農家が活躍しています。46軒の農家の内、2つの農家(一つは法人組織)が90㌶(全体の80%)に米と野菜を栽培しています。これらの数字を見て、二つの問題点が浮かび上がってきます。耕作を委託している地権者が多いということは、これからの担い手に不安があること。農地を保全する労力の提供で委託した人まで参加が滞る事態におちいることです。他の地域の活動組織では発生しています。
 担い手の問題では、後継者不足は色々な地域で見られますが、将来的に明るい光明がない訳ではありません。当地は企業の製造や流通、販売の拠点が多く、働く場所が多く、生活がし易い。ために、人が一時的に離れても、ふるさとを想って、Uターンして帰農する可能性があります。
 しかし、今日お会いした3名の方々は耕作維持に全く不安を感じさせない程の、年配だが活発に活動されていて若い人以上に元気です。協議の結果、労働力のいるグリーンベルトに取り組みます。共同活動の草刈り、排水路の泥上げに一度は参加してもらえるが、二度目、参加してもらえない。ここは、まるごと保全活動の主旨を皆さんが理解して、参加して頂けるようにしたいものです。
 二つめの取り組みは木炭を排水路に設置して、水質を浄化するものです。三つ目は生きものに配慮する排水路、または川に深みを設置する取り組みです。
 これらの取り組み項目を来年度から目処の立つ3年間の計画を策定しました。どうか、これからもずっと、明るい農業を目指して頂きたいと願ってやみません。
岩根山善水寺名刹の岩根山善水寺の桜
本堂が国宝指定、仏像15体が国の重要文化財に指定されている。日本庭園があり、散策にも良し。
(湖南市観光協会のホームページから借りました、有難うございます)

長浜市高月町西野の説明会

 「西野保全会」が活動する西野地区はちょっと変わっています。琵琶湖のそばに立地するのに、琵琶湖が望めないというじれったさがあります。しかし、自然現象ですので何とも致し方ありません。それは、琵琶湖岸からせり上がった山が遮っているからです。
 山本山から北側の琵琶湖沿いには平地がありません。山がそのまま湖に落ちているのでこの辺りの湖の深さは相当あります。山を隔てて、余呉川の水は西野トンネル(放水路)の手前を分岐して琵琶湖に流れます。昔の人が手で掘った西野隧道は現存しています。この西のトンネルを通って、魚が遡上するのでしょうか、この地域にはフナ、コイ、ナマズが多いと、代表の川越さんは言います。まだ、若くこれから保全会の活動を主導してくれる人です。
 魚道設置の適地でもあり、魚が好きな人や子供たちには楽しく取り組めます。フナの稚魚が群がって我勝ちに泳ぐ様はワクワクするものを覚えます。
 この辺の人は個人で畦畔の法面に草花を植栽して、景観に対する配慮意識が高い。他の人への啓蒙心も高いのでしょうね。道行く人にきれいな景色を提供しようと考える人が多いのです。この道を散歩することになれば、きっと楽しいでしょう。(西野の南側の熊野地区も同様に個人が畦畔に植栽している人が多い。)
undefined西野の頼もしい役員

長浜市旧湖北町の説明会その3

 「湖北今町農村組織」代表の宮部さんは終始ニコニコと人柄の良さがにじみ出た人です。34㌶を耕作する農業者は和気あいあいとしたまとまりのある組織です。共同活動は熱心に取り組み、生きものを育む向上活動にも理解が有り、取り組みの意欲は充分持っています。湖岸から3㎞余り、節水かんがいによる、排水の循環利用並びに水質保全への寄与と、グリーンベルト、及び魚道設置を検討します。魚はこの辺りまで遡上しているようで、子供の遊びにとっては良好な環境にあります。
湖北町今 人柄がにじみ出る湖北町今の代表

 「大光寺の環境と自然を守る会」は老人会、婦人会の労力を借りて活動を推進します。代表の岩井さんは作業をお願いするのにどうしても頼みづらい時があると言います。草花の植栽、維持管理(景観形成の活動項目)等で時間の掛かる作業をする時大勢の人手を要します。どうでしょう、自分たちの周りを良くするために活動している、その上に更なる大義名分があることを知って貰うことが必要なのではないでしょうか。もし、未だ広報が行き渡っていないのであれば、まるごと保全向上対策の意義を理解して貰うような働きかけが必要です。盛り上がりのない集落(役員談)と謙遜されるが、人のパワーを結集されているのを聞くにつけ、例えばしぶしぶ参加しても遂行できるのであれば、何かの行事でパワーを炸裂することができるのです。
大光寺 控えめでネゴが上手な大光寺の役員

 「田んぼのまん中委員会」’田中’地区名の楽しいネーミングです。それもそのはず、お会いした三人の人は、陽気で笑顔一杯です。農業もまるごとの活動もグループで楽しく、元気よく実行している感じです。活動も活発で代表の石原さんは色々と企画して主動します。転作地にそば、ひまわりを植え、景観に一役買っています。子供たちは生きもの観察会に参加して、魚のとり方を教えてもらいます。収穫した蕎麦は住民たちと食し、楽しいひとときを過ごしました。
 いつまでも、明るさの絶えない田んぼのまん中委員会でした。世代をつなぐ農業の継承策は、こんな組織(グループ)が握っているのかも知れません。別に意外でもなく。
湖北町田中 和気あいあいグループの田中の役員

 「延勝寺農村環境向上に取り組む会」は湖岸沿いに立地する、65㌶を有する生きものが多く存在する地域です。野鳥センターから先生を招聘して生きもの観察会を開いています。湖北の湖岸ですので、野鳥も多く見られ、鳥の名前も色々と教えて貰えそうです。ホタル保護・育成目的の護岸工事をしています。今後の多くのホタルの出現が待ち望まれます。変わったところでは景観形成で水仙を植えたことです。水仙は徐々に増えて群生します。春先に見事な黄色い花が見られるでしょう。魚は間近に見られ、代表の河越さんは魚道は未だ設置したことがないが、取り組めるか検討してみると言ってました。是非とも、魚道適地ですので、一度取り組んで下さい。
延勝寺 延勝寺のパイオニア

 延勝寺の南側の湖岸沿いに位置する「海老江環境保全隊」は延勝寺同様、若い人たちの集まりです。代表の坂井さんは真面目を絵に描いたような人で、応対は丁寧です。活動では稚魚の放流をして、フナの保護、育成をしています。子供たちとは他に水生生物の観察会を開催して、生きものの名前、生態を勉強しています。魚道は未開拓で、できれば稚魚の放流を止めて、設置した魚道を通って自然遡上した魚が田で産卵する光景を子供たちに見てもらうのはどうでしょうか。たくさんの稚魚が中干し時に一斉に排水路に下る様は感動を覚えるでしょう。検討をお願いします。
海老江 若さで活躍する海老江の役員

 とんがり山の山本山に突き当たった所に位置する「東尾上野田沼の郷の会」代表の木津さんは排水路の泥上げが大変だとグチをこぼします。東尾上地区は琵琶湖口の下流域であるので、泥の堆積が多いのです。これを取り除くのに泥の捨て場を確保しなければならない。もう上げる場所が無いという悲痛な叫びです。上流域の人は下流のことを思って、泥、草、ゴミを流さないようにしましょう。基本に忠実なら、下流の泥はもっと少なくなるはずです。活動では、生きものが目に付きやすいので生きもの観察会を実施して、結果を人が集まる地蔵盆に発表しています。なかなか考えています。東尾上は面積が10㌶と狭小のため、交付金が少ない。向上活動に取り組んで別口の交付金で取り組むことができます。一度、検討してみて下さい。
東尾上 東尾上の次の一手を考える役員のお二方

長浜市旧湖北町の説明会

 姉川右岸に位置する小今は若い人たちが活躍するまるごと保全向上対策の組織です。特に今回、参加された「小今環境保全部会」の二人は若さを象徴する青年です。世代交代が最も進んでいるまるごと組織です。まるごと対策の中間検査では提出された資料は完璧でした。説明した向上活動への取り組みは検討すると言うことで、今後、期待が持てる人たちでした。
小今小今の青年二人

 「賀区の資源・環境を守る会」の役員は行動的で、守る会の活動は活発です。生きもの調査を実施したり、広報誌を発行してまるごと保全の意義を訴えています。今までに、高度な農地・水の保全活動いわゆる向上活動(対策)を検討して、取り組める項目が無かったが、今回の説明で、グリーンベルトに取り組んで共同活動の不足気味の交付金を補完できると考えています。
賀賀の行動派の代表

 「南速水村づくり会」代表は向上対策に取り組むのに、長寿命化の適用条件が必須だと勘違いしていました。勘違いして、検討していなかった向上活動を見直して頂けるようです。毎年の子供たちの歓声に包まれて、生きものの調査を実施しています。琵琶湖にも近く、魚は比較的居そうです。
 農業排水は反復利用しています。これは、向上活動では循環かんがい(水質保全)の小型版、或いは、節水かんがい(水環境回復)が適用されます。節水かんがいは用の水の確保は、排水の再利用か井戸からの汲み上げがあります。いずれも、ポンプを必要としますので、ポンプの購入費とか維持費に使用できます。他にグリーンベルトと魚道は知らなかったが、これら活動項目を村づくり会で協議するようになりました。
南速水南速水の向上活動の推進役

 「高田保全会」は湖岸から少し離れた幹線道路沿いにあります。代表の臼井さんは色々と多彩に活発に活動されています。住民あげてのゴミ、空き缶拾いを実施、生きもの調査を実施して、子供を交えた三世代交流を図っています。確認できた生きものは、ナマズ、フナ、サワガニ、アユ、ハヤ、コイが生息していました。これらの活動を広報誌に載せて住民に配布、まるごと保全の意義を広く伝えています。この広報誌が上出来で、きれいに作成されていました。
湖北高田高田のガンバルパワー

 「青名の農地・農村を守る村づくり会」は担い手がいない危機感のある集落です。耕作面積29㌶と滋賀県の組織単位の平均面積の半分強の広さですがおろそかにはできません。一番若い農業者で60歳です。まだまだがんばれる年齢ですが、いつまでもと言うわけにはいきません。農業を止められた人は丁野地区の大農家に依頼しています。ゴミ拾いや泥上げした時の生きものを水路に戻す地道な活動ですが、今後、最低ラインの活動を維持する方策を考えることが先ずは第一かなと思います。何人かの向上活動に取り組む意欲ある人が現れるまで、現状を維持することが大切です。
青名代表の代行で参加、丁寧に応対頂きました

長浜市旧湖北町の説明会

 戦国時代の武将、浅井家が築城した小谷城がある小谷山の麓には北から上山田、下山田、二俣、丁野、郡上、伊部の集落が点在します。
 伊部は山を背に南に豊かな沃野が広がる土地です。「いべふるさと開発機構」の役員は若い人が担当しています。まるごとの活動を自治会が運営するように変更した結果です。代表の上野さんは若さゆえの行動力から精力的に活動しています。子供たちと生きもの観察会を実施し、住民の協力の下、田に草花を植栽して景観を良くしています。取り組みの意欲は旺盛で、グリーンベルトに取り組む予定です。畦畔の法面に一度、雑草をすっかりと根を引き抜く位に除草し、防草シートを張って、草花の苗を植えます。植えた翌年の所々に生える雑草は丁寧に引き抜くことが肝要です。きれいな花の時期が楽しみになりますね。

 「餅の井里守る会」(丁野〔ようの〕地区)の代表速水さんは若手と共に組織を運営します。まるごと保全向上活動は「良い制度なので活用したい」と更なる取り組みに意欲を示します。集落戸数160世帯、耕作面積68㌶、農地農家数は30戸弱、大農家4軒と担い手が少なくなっています。いずれは遊休地が出てくると予想しています。担い手がいない農家は大農家他の耕作者に依頼しています。営農組合はあるが、うまく機能していないようです。若い人が中心になって、運営すると上手く行く場合があるので立て直して頂きたい。
 耕作を人に依頼した人は、草刈りや泥上げに参加していないようです(代表談)。まるごと保全向上活動が取り組む農村環境の保全には、農家、非農家関係なく参加して、環境を維持するようになっています。自分たちの周りのことです、人事とせず行事には参加するように働きかけて下さい。
 丁野地区は6年前からイワダレソウを植栽しているモデル地区です。向上活動に取り組まれる場合は、共同活動の交付金+向上活動の交付金を使うので、大まかな資金計画を立てることをお勧めします。僅かなグリーンベルトであれば、共同活動の中で収束します。68㌶と広いので、事業量は大きくなります。一度、チャレンジしてみて下さい。
丁野良い制度なので利用したいと語る丁野地区代表(左)

 山間に入った「上山田農地保全協議会」代表の松本さんは若く、農業の過疎化が進んでいるかと思いきや、意外と若い人たちが草刈りや泥上げにワイワイと作業しています。生きもの観察会では熱心に子供たちと一緒に、図鑑片手に生きものの名前調べをしました。楽しくホタル観察会を開催し、大人は昔を懐かしがりました。花壇に植栽して、環境美化にも努めています。一度、向上活動への取り組みも検討して下さい。
上山田若い人を結集する上山田の代表

 上山田の下に当たる「下山田保全会」は、自治会との両輪で協働します。代表の内海さんと自治会長の橋本さんは自治会でまるごと保全向上活動に取り組む意義を、皆さんに理解して貰おうと説明会を開催予定です。説明会の骨子は『人は動植物の生きものと共生してきました。その共生システムが崩壊の危機にあり、再生する必要があります。農村の環境を維持・向上していくために、農家のみならず、非農家の参加、子供の参加が重要です』となります。そして、この環境を後世に引き継いでいかなければなりません。どうかよろしく啓発活動をお願いします。
下山田下山田地区、右が代表、左が自治会長(若い)

 「郡上郷水・環境保全隊」は山に挟まれた狭小地です。共同活動の交付金では、次の一歩の活動ができないのであれば、向上活動の別途の交付金を活用することを考えて下さい。
郡上郡上の代表

 「飯給の里河毛まるごと保全隊」の代表松島さんは5年間取り組んできた前任者からバトンタッチしました。自治会長も兼任するので忙しいとのこと。耕作面積53㌶の割りには農家数8戸と極端に少なく、耕作依頼者が多いことを示しています。地権者は農業をやってきているので、少なくとも基礎活動に参加することにやぶさかではないと信じていますが、非農家の参加に苦労されていることと推察申し上げます。
河毛もう一度話し合ってみるという河毛の代表

長浜市旧虎姫地区の説明会

 「宮部環境保全会」の耕作面積は139㌶と広範に及びます。地権者には旧浅井町他の住人もいて、共同歩調をとる難しさを経験しています。大きな行事は他地区の人にも参加を義務づけ、小さな作業は自分たちで済ませるようにしています。決定事項は合同で討議しているが、日頃から交流はできていません。他地域との共同管理の難しさです。
 代表の河村さんは30軒の農家と他地区の農家との調整に気配りしています。面積の広い分、草刈り、泥上げ作業の管理や遊休地の解消が大変です。そんな中、毎年の子供たちが中心なって開催する生きもの観察会は、住民との交流を図る一息つける時です。カワムツやアブラハヤ、ドジョウ、スナヤツメの生息を確認しています。
 今回の説明で、節水かんがいの適用が受けられそうです。かんがい用ポンプの維持費に百万の見積りがあって、交付金で充当できそうです。冬場の水が確保できれば、ポンプで水を揚げて、冬期湛水すると、野鳥の餌場となります。11月ごろの早めに取り組むと積雪期を避けた効果が倍増すると思われます。

 「中野農村環境保全委員会」の農地を流れる田川ともう一本の川にはコイ、フナ、ナマズが多く生息している。排水との落差は解消できるので魚道の設置も可能と判断しています。中山間地域での魚道設置が推進されているので、是非とも取り組んで下さい。
 中野地区の活動は熱心で、今回参加された代表堀井さん以下3名の中に、一人若い方がおられ、これから5年間の取り組みの熱意を感じます。グリーンベルトへの取り組みも予定しています。よろしくご検討下さい。
中野中野の役員の皆さん、熱心な取り組みが伝わってきます

 「産湯の里を守る会」(三川地区)の役員は、今まで5年活躍した代表から、分からぬままバトンタッチを受け、少々面食らっています。制度のしくみは少し時間を掛ければ、理解できるのでうろたえることはないでしょう。「高度な農地・水の保全活動」いわゆる向上活動は何度も言ってますが、皆さんが取り組んで頂いている共同活動の中の「農村環境保全活動」の内容と同じです。別の財布ができたと考えて下さい。従って、活動が共同活動の支援金でまかなえるのであれば、良いのですが、不足する場合は向上活動で申請すると別途支援金が交付されます。
 さて、引継ぎがお座なりな分、地域内との話し合いも円滑に進みません。この事業は非農家の参加が推奨されています。言わば自治会活動の農業重視版です。農家と調整しながら、皆さんが納得する合意形成に持っていって下さい。5年間の取り組みの実績がありますので、何ができるか検討して下さい。分からない場合は水土里ネット滋賀へ一報下さい。
三川物腰の柔らかい三川の役員の皆さん

長浜旧びわ町の説明会その2

 旧びわ町の続きです。旧びわ町は琵琶湖に接し、丁野木川、田川、姉川の水量豊富な河川が農地を縫うように流れています。魚が川から農業水路に遡上して見慣れた環境であるので、総じて、魚の保護という観点では意識レベルは低いようです。

 そんな中で、琵琶湖から2㎞離れた、「香花寺農村まるごと保全組合」では、魚道に興味を持っている人がいて、堰上げ方式の堰板を製作して、設置を計画したが実施までには至らなかった。堰板の固定方法が分からなかったのです。(現在、水土里ネット滋賀に設置も含めた魚道製作マニュアルを整備しています。)今回の向上活動の説明で、取り組みの審議をしてみるとのことです。代表の脇坂さんは物腰の柔らかい人なので、うまく組織をまとめて頂けるでしょう。
香花寺香花寺の代表は柔和な方です

 琵琶湖に接する「好きです下八木保全隊」代表の八若さんは、下八木が一番の下流域であるため泥やゴミの堆積が多く、大型重機を利用して、除去に努めています。その作業量の膨大さと困難さからか、向上活動に取り組む項目が無いと言います。
 田んぼには、遡上する魚が多く、自然に目にする光景と写っています。ホタルの観察会や水生生物の調査などを子供たちと実施しています。今、魚や水生昆虫が数多くいたのかも知れません。しかし、数がいるから何も取り組み項目がないのではありません。生息する生きものにとって田は生育に適しているので、是非とも育成に取り組んで頂きたい。琵琶湖や川に生息する魚類(フナ、ドジョウ等)は数が目に見えないところで減っています。
 魚のゆりかご水田米が高く売れないと嘆く前に、価格より、農薬を抑えた、健康志向の安心な面を考えてみることです。共感する消費者は必ず現れます。そのために、滋賀県は前線に立って売り込みに一役買って出ています。世間では、有機農業を実践する生産者の米や野菜は高くてもリピート客が付いてきています。
 昔、複合汚染という本がベストセラーになりました。様々な農薬を使用した結果、作物の汚染は言わずもがな、残留農薬が問題になりました。その時の警鐘が現在の減農薬栽培になり、有機農業が見直されて、定着してきました。魚が住んでいても大丈夫な農薬や除草剤の質と量の使用で作られた米は、安心のお墨付きを得て、これが普通レベルに定着していくかも知れません。
 どうか、持続する日本農業を継続するためにも理解して下さい。
下八木英知で結集する下八木の役員

 下八木から湖とは離れた方向に接する「上八木町水と緑を守る会」の人は若い。これから、農業を支えてくれる有望な人材です。一部の人がフナの放流によるゆりかご米を栽培していますが、自然遡上のしくみにも取り組んで頂きたい。若い人たちの行動力が期待されています。
上八木若い上八木の役員

 「早崎・農地水環境守ろう会」の代表中村さんは若い人を役員に登用して、新旧の役員が統合して力を発揮している。早崎は干拓地で昔の早崎内湖に戻そうと実験を試みている地域で、僅かな面積だが湛水してビオトープ状態にして、内湖に再生できるか調査しています。毎冬にはコハクチョウが飛来し、その華麗な姿を見せています。淡水の生きもの調査には格好の場所であるため、遠方から修学旅行で水生生物の勉強にやってきます。
 代表たちは畦畔の崩落が心配なため、一筆型の魚道が取り組めるか検討します。グリーンベルトの候補地もあり、今後の展開が期待されます。
早崎若さを入れた早崎の取り組み

 「益田まるごと保全協議会」代表の植松さんは今年度から自治会長兼務の若い新任で、60戸の集落を束ねます。当然、仕事を持っているので、多忙を極めています。ホタルの観察会を実施しているが、中々魚道などの未知の世界に踏み切れないようです。申請や実績報告などの事務処理は一度理解されたら後は時間を取られませんので、向上活動の取り組み項目を検討して下さい。
益田多忙な益田の役員

 「安養寺農村まるごと保全会」代表の藤田さんは今まで、水路魚道に取り組んできて、今年度は止めました。理由は畦畔が崩落して、復旧作業が大変なためです。住民に出役を依頼するのを遠慮して、役員だけで修復してきました。耕作地は74㌶と広い面積を有しています。魚道向けに水路の改修は長寿命化で工事できるが、事業量が10a当たり4,400円×協定面積×3年分の見積額でないと、採択されません。一部の面積でできればよいのですが、制度はそうなっていません。改善できると良いのですが。
 行動的な役員の方々は「それなら、一筆型の魚道を検討しましょう」と前向きに考えています。役員は若い人たちで、取り組みが意欲的です。今後も果敢に挑戦して下さい。
安養寺先駆的に魚道に取り組んできた安養寺の代表者

 「野寺八丁道の会」は姉川沿いの魚の豊富な地域です。耕作面積17㌶と狭いながら、重要な地域なので生きもの生息環境向上施設への取り組みを検討して下さい。
野寺今後の取り組みが期待される野寺

長浜市旧びわ町の説明会

 琵琶湖縁が工場や住宅の進出を受けて、歯抜けの様に農地が削られた地域で活動する『「みずべの里」ほそえ環境保全の会』代表堀田さんは、30戸余りの農家のまとめ役に尽力しています。5年間取り組んできたベテランです。
 大雨になると魚が大挙して上がってきて、田へ自然と入ってきたものだと懐かしがります。一度は魚道を検討したが、実施までには至っていません。この高度な農地・水の保全対策(向上活動)を利用して取り組まれたら如何でしょうか。活動に熱心な人が多いので、是非とも実施の方向でお願いします。
 排水の出口に当たる所なので、水質の浄化にも気を配っています。琵琶湖の水質向上は一人一人の心がけでできるのですね。

 姉川の河口でぶどう栽培が盛んな「南浜集落保全委員会」は果樹園(6㌶)と稲作(23㌶)の両方に対して活動しています。
 揚水口にゴミの堆積と藻類の繁殖が多く、魚の遡上を妨げているのではないかと考えられています。まるごと活動の協定外であることもあり、土地改良との協議が必要と思われます。魚は普通に見られた光景であるので、何かと保護に取り組みたいと考えていました。今回の高度な農地・水の保全対策(向上活動)の説明を聞いて、触発され、魚道を検討する運びとなりました。

南浜 南浜の代表中川さん

 南浜の上流域の川道地区は97㌶、200軒を有する大きな集落です。「川道町水と緑を守る会」代表押谷さんは非農家も含めた交流会を開催して、大きな集落をまとめています。まるごと保全活動の意義も置き去りにすることなく、住民の意識向上を図っています。40軒の農家の担い手はいるようで、うまく世代交代が進んでいます。役員の方々の先導する地道な活動が実を結んだのです。
 生きものの生息環境の設置では、身近に魚がいるので、今さら、魚道を設置して育成するまでもないと考えています。しかし、自然界での絶対数を増やすことでは、魚道は有効な取り組みですので、再考をお願いししたいものです。水辺環境が豊富なので、ホタルの生息状況を観察して交流会のイベントの出し物にしています。農業用水を防火用水に利用して地域に貢献しています。
 特筆すべきは琵琶湖に近いこともあって、鶴が100羽飛来する光景を目の当たりにすることができることです。冬期湛水に有効な土地ですので、冬期の通水方法を検討して頂けたら良いかと存じます。鶴飛来の光景を写真に納めたいと人の訪問があれば、地域の活性にもつながるでしょう。

川道 川道町は広さで圧倒します。役員のお二方

 「落合町まるごと保全会」代表落合さんは活動熱心で、グリーンベルトの取り組みを組織内で検討します。
 景観形成で植えているコスモスの農地を貸し主の希望で返還するので、コスモスを取り止める事になりました。向上活動には景観形成はありませんが、畦畔の法面に土壌流出防止の目的で草花を植えることができます。

 集落には年寄りばかりと嘆く「稲葉町環境保全グループ」の代表大橋さんは役員は初めてで、向上の取組内容まで手が回らない状況です。向上活動の取り組み項目はすべて共同活動の項目にあります。
 このブログのカテゴリ「向上活動への取り組み」の第三回、第四回(11月28日付け)の記事を参考にして下さい。
 共同活動の基礎活動を全うして頂き、軌道に乗ってから生きものの育成・保護に取り組んで下さい。

稲葉 稲葉町の代表の大橋さん

長浜市旧木之本町の説明会

 湖北の名峰、横山岳の登山口がある杉野地区の活動組織「みどり豊かな清流の郷杉野」の代表二之宮さんは、ホタルの保護に力を入れています。ホタルのために草刈り時期を一月ずらすことにより多くのホタルが出現しました。(ホタルには日陰が絶対に必要) 毎夏の地域挙げてのホタル鑑賞会は盛大です。昔を知るお年寄りは幽玄さを懐かしみ、初めて黄色い光に魅せられた子供たちは仄かな光の優美さに歓声を上げています。
 自然そのままの地でもあり、豊富な山水が常に流れる川に、深みを設置して、山間でも優しく生きものを育むことを証明してほしい。
杉野  ホタル保護に取り組む杉野の代表

 余呉湖の手前、黒田地区の「生きもの豊かな里づくり黒田」代表東野さんは、農業の担い手がいないと嘆きます。以前に造成したビオトープはカモシカが水際を崩し、その復旧に総出で泥上げ、丸太で周りを補強しています。二段積みの魚巣ブロックの一段目が泥に埋まり、年寄りでは作業できないのでユンボで泥上げしたら費用が掛かった。まるごとの支援金で維持費が出費できれば良いのにと要望を上げていました。高齢者が多い中、維持に多大の犠牲を強いられています。高齢者が多い地域では基本活動の水路の泥上げ、草刈りで精一杯という地区が多いのではないでしょうか。ずっと持続していくことが必要ですので、無理のない範囲で農業環境を守っていくことも大切と認識した次第です。
黒田高齢者のパワーを結集する黒田の代表

 余呉川に接する「ふるさと大音の環境を守る会」代表の清水さんは若い。ニゴロブナの放流を通じて子供たちに田の重要性を説きます。通年、山水が流れる川があり、魚が豊富にいる余呉川から遡上することも考えられるので、深みを設置して生きものの生息環境を向上させることができます。
大音大音の代表は取り組み意欲万全

 琵琶湖とは山一つ隔てて広がる「赤尾和郷豊穣の里」代表川合さんは過去に植えたハナミズキの維持管理をしています。景観形成に強みを発揮するのでグリーンベルトの取り組みに意欲を見せます。ここの地区もホタルへの取り組みが盛んで、鑑賞会を実施しています。

 大音から更に下る地域に西山地区があります。「西山里守の会」代表の高橋さんは若いが、代替わりができていない。若い二世は農業に興味が示せないのか、耕作を委託する人が増えてきました。ホタル観察会を開催するが、年配者、子供、父兄の三世帯が交流する事が大事です。基本の活動でも若い人が出向ける状況を整えることはできないでしょうか。年配者と若人との話ができる場を作ること、年の功を活用する場を作ること、若い人の農業に対する不安を払拭したいものです。
西山

長浜市旧浅井地区の説明会

 浅井地区は戦国時代を駆け足で駆け抜けた浅井長政が領地とした所で、湖岸から北東に6㎞入った山の縁に存在します。
  「八島まるごと保全隊」の代表響場さんは精力的に組織をまとめ、後進を指導しています。次の役員への引継ぎと活動の容易さを考えて、資料作成や記録のとり方、水路の補修等の方法や手順をマニュアル化することにも取り組んでいます。
 老人会とは協力を得るため常に連絡を密にしています。その協力を得て実施した生きもの観察会では、大手メーカの協力もと大好評で終わりました。資料の作成も環境調査会社の援助の得て作成できました。かなり立派な報告書になりました。
 地区内には二本の川が流れていて、水量豊富、水がきれい、魚も数多く生息しています。加えて珍しい水草が生えています(名前は失念したとか)。観察会の結果、ドンコ、ドジョウ、鮎、ザリガニの生息が確認され、過年度ではカワムツ、アブラハヤ、ビワマス、トウヨシノボリが確認されています。今後も子供たちの生きた自然の勉強と大人との付き合いの場として続けていただきたい。
 農業への意欲的な取り組みは、遊休地が発生した場合は営農組合内で吸収して、耕作を次々と引き継いでいくほど熱心な人が多いことに現れている。役員の皆さんは、説明後、魚道、グリーンベルト、深みなどの生息環境向上施設等の候補地を探しに調査しましょうと言って帰られました。
八島精力的な八島の人たち

  「三田町まるごと保全活動組織」が活躍する三田町は姉川の決戦で有名な姉川古戦場のそばにあります。草野川と姉川に阻まれた昔から水環境の豊富な土地と推察しました。地区内を流れる川には常時水が流れています。代表の北川さんはまるごと保全の中でも生きものを育む取り組みに意欲充分な方で、良く川の状態を観察しています。最近魚の数が増えてきたこと、ホタルが出てきたこと。それを生かすべくホタルの鑑賞会を開催しています。同時にチョウの生態観察を学校の先生の支援を得て実施、住民と交流を図っています。
 住民の環境に対する意識向上では、今まで農家の人たちだけで水路の泥上げしていたのが、非農家の人も参加するようになったことです。これは、まるごと保全の活動では大きな成果です。

 長浜市内保町は滋賀県第二の高峰、金糞岳から源を発する草野川沿いに農地が広がっています。地域内に常時、水の流れる川があり、水辺環境は良好です。 「内保まるごと保全隊」はニゴロブナ10万匹を田に放流、魚の保護・育成を図っています。イベントに参加する子供たちには琵琶湖の魚と田との関係と役割を学習する機会を提供しています。田への関心を持って貰い、農業への理解を深めています。しかし、魚の生息状況が不明という事で、一度、水生動物の調査をお勧めします。
 子供たちとの連携では、子供会にも労働を提供して貰い、プランター内に草花を育種し、それを水路に並べ、通行する人にきれいな景観を見せています。組織の代表西橋さんは広報誌「う・ち・ほ」を発行して、活動内容を通して、環境の意識向上に努めています。
内保子供たちとの連携が上手い内保の人たち

 姉川沿いに農地を有する相撲庭は毎年、先生を呼んで生きもの観察会を実施しています。活動組織「相撲庭農地・水環境を守る会」の代表宮川さんは、常に子供たちにとって自然に触れる機会を設けています。最近は魚が少なくなってきたようで、これからも水生動物の生息状況を把握する必要があるようです。子供農園を設け、もち米を栽培して、農業への啓蒙を図っています。収穫祭では田からの恵みの勉強会を兼ね、年配者たちと交流できました。他にコスモスを田に植栽、景観を良くしています。今、取り組みに上げられている活動ではホタルの保護を考えています。水がきれいな地域です、育成の手助けにとどめ、自然に発生するのを待つぐらいに、気長に取り組んで下さい。
相撲庭役員交代で勉強中と言われる相撲庭の人たち

 「佐野古里保全活動組織」は姉川と、山側からの水が流出する水系の二本の小さな流れが地域内を潤します。この豊かな水辺の生きものの観察会を実施して生態の把握をしています。植栽にも余念が無く、農道に植えたサルスベリの維持管理に努めています。今後、グリーンベルトにも取り組む予定です。(現在、向上活動の施設の長寿命化を実施中)
佐野水辺の魚保護に期待が集まる佐野の人たち

野洲市野田水郷ネットの取り組み

 かっての中主町の野田地区(現野洲市)は琵琶湖にほど近く、地域内を家棟川が貫き、魚はごく見慣れた状態で遡上しています。組織名が示すように在所内を水郷が流れていました。今はそれが埋め立てられ、農地や道路に変わりました。耕作面策が150㌶を有し、戸数200戸の大きな集落です。野田水郷ネットの代表河瀬さんは、大規模な耕作面積ゆえに地域内をまとめるのに大変な苦労をしています。
 野田地区は魚道に意欲的に取り組んでいる須原地区の隣で、2011年に水路堰上げ式の魚道を実施、魚の遡上を確認した経験があります。畦畔の法面が崩落したので、1年で取り止め、今後の対応を模索している状況です。試しに、一筆型の水田魚道に取り組んでいただきたい。一枚ずつの田んぼに設置する作業がちまちまとした様に写っていますが、湖辺域の宿命として魚の保護を優先課題としてほしいものです。
 3~4町の大農家が四,五軒あって、魚道や水路の草刈り等の活動に必ず同意を得る様に話し合いしているが、付き合い上、渋々、同意している場合が多いので、次の活動の話がしづらい面があります。従って、調整に時間が掛かっています。
 農業の担い手は比較的継承されていて、耕作放棄地は営農組合が結成していないため、活動組織が引き取り草刈りを実施しています。高齢者の耕作者は頻繁な草刈り作業が困難なため、安易に除草剤に頼り勝ちになり、土の流出が発生しています。グリーンベルトに取り組むべき課題が浮かび上がってきました。
 魚が豊富に生息している地域なので、子供たちを主に魚釣り大会を実施して、水生生物の観察会と外来魚の駆除をしています。「カブトエビ」の生息地で近年の農薬の減少(環境こだわり農業の成果)で個体数が増えてきていることもあり、更なる生きものに配慮した取り組みが求められます。他に、地域内の缶拾いや草刈りの清掃活動と広報に力を入れています。他の団体も協力して、地域住民一丸となって取り組んでいます。
 自治会館内にホタルの保護の目的で飼育用の水槽が置いています。ホタルの復活を意図しての飼育ですが、願わくば水路での自然状態で自然発生的な保護育成を試みていただきたい。いつぞやは、ホタルの乱舞が見られ、夏の思いで深い一コマが再現できますね。
役員の皆さん役員の皆さん
ホタルの飼育 観察の掲示
        ホタルの飼育水槽                    ホタル観察の掲示
 水交換やカワニナの補充など手間が掛かります。カワニナは近くの川に豊富に生息してとのことです。






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