スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第六回 恩恵は農業者だけ?、いやあなたにも

 私たちが住んでいる地域では「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策」の組織を結成して、地域ぐるみで取組んでいます。この対策の基礎活動にあたる農地や農地周りの草刈や道路の補修、水路や川のゴミ取り、土砂の除去作業の維持、管理に多大の労苦が伴います。これらの作業をするのに、果して、農家だけでできるでしょうか。農業の現場が高齢化になり、担い手不在の地区が多くなってきた現状を見るにつけ、農家だけで維持することは困難になってきました。
 農業は国の礎、根幹となる重要な産業です。いつ何時の食料不足に陥った時の生産の回復体制を整えておくことは心強いものがあります。食料生産体制の土地の部分を支えるのが、この保全向上対策の眼目であるわけです。
加えて、国土の保全を精神上の観点から考えると、きれいな農地風景は私たちに安らぎをもたらしてくれます。川の清澄な流れに心を映し、幼き頃に思いを馳せ、わが幼子の遊ぶ姿を見つめる。子供時代に田んぼの立木に生息する昆虫採集や川で魚つかみをしたことを覚えていますか。自然に親しむ、そんな遊びを、自分の子供たちにもさせてやりたいと思うでしょう。親父の株を上げるには立派なカブトムシを捕まえれば、簡単に子供から尊敬の眼差しを得ることができました。それができるには、小動物が棲む自然豊かな世界を維持しておかなければなりません。
 私たちの周りの環境が良くなり、良好な状態を維持することは、等しく住む人に優しさと安穏の生活をもたらしてくれます。環境を維持することは、誰かが作業をしています。それは、皆さんです。きれいな環境を守る一翼を担うことは、地域に奉仕する、世の中のために役に立ちたいという欲求を満たすこともできます。
 ごみを拾う、ごみを出さない、むやみに生活ごみを燃やさない、私たちが少し心掛ければできることです。川の除草、泥上げ等の作業が<農村まるごと保全向上対策>の組織や自治会から参加の依頼があれば、拒否することなく出役して下さい。私たちの周りは私たちで守る、人任せにせず、自分たちで守りましょう。
kusakari近江八幡市竹町での河川の草刈り
himawari-tanemaki同竹町、ヒマワリの種まき
地区内総出で作業します
スポンサーサイト
[ 2013/03/27 11:41 ] 向上活動への取り組み | TB(0) | CM(0)

食と農フォーラム

 食と農フォーラムが3月21日県庁で開催されました。その様子をお伝えします。

1.最初に2月に審査のあった、魚のゆりかご水田米を使った料理コンテストの表彰がありました。
  受賞された皆さんとご応募いただいた多数の皆さん、ありがとうございました。
 「滋賀の食材をたっぷり使って地産地消につながり、皆に愛される」、「色とりどりのお寿司で意外と簡単にできる」等の講評を審査員の先生から頂きました。

受賞風景 受賞式の模様
授与式 最優秀賞(米粉の味噌お好み焼き 湖国の恵み)の授与

2.次に環境ジャーナリスト佐藤由美氏の「食のまちづくり「おいしい地域力」」と題して講演がありました。
  講演の骨子
  1.  食生活の変化で2012年家庭のパンの消費額が米を上回った。(トウモロコシの消費量が米の2倍ある。これは畜産の飼料の消費が多いため)
  2.  食生活の改善の名の下に、日本の農業・環境・健康が破壊された。食料自給率の低下、農地の減少による環境の悪化、景観の破壊、欧米型の食による生活習慣病を招いた。
  3.  学校給食から農を変えようと、米飯給食の普及を啓発している。食育のまちづくり宣言、条例まで整備して米飯給食を導入している、電気炊飯器を使用して炊き立てのご飯を食する。学校の花壇を菜園にして野菜を栽培している。(高知県南国市) 
  4. 地産地消から校区内生産校区内消費を実践(愛媛県今治市)
     野菜の生産者の顔を知った子供たちは食べ残しが無くなった。
    学校用に考案したパン・豆腐・うどんを直売所で販売し、多くの市民が有機農業を実践して、農産物の購入を呼び掛けた。 
  5. 学校給食から食と農のまちづくりを広げようの啓発活動
     生涯食育を掲げ、子供向け、男子向けの厨房を開設、食の地域活動に乗り出す(福井県小浜市)
    給食は校区内生産校区内消費を実践、生産グループが朝市を開設、販売している。学校では郷土料理の伝承するための学習を設けている。主婦主導によるスローフードレストランを開業、人気を得ている。
    佐藤さん 熱弁する佐藤氏
  6.  農産物を販売する方法、利用を図る方法等現金収入に変えるビジネスを考える。
     農家レストラン、直売所、コメ・野菜の加工品の開発(菓子、麺類等の製品、素材など)
  
 目からうろこの貴重な話をありがとうございました。

 その他に、滋賀県から魚のゆりかご水田プロジェクトの話しがあり、
 魚のゆりかご水田の取り組みについて次の人から取り組みについてお話を頂きました。
  • 滋賀県魚のゆりかご水田プロジェクト推進協議会 会長 堀 彰男氏
  • JAおうみ富士 川端 均氏
  • JAグリーン近江 我孫子 雅則氏
 各氏から、魚のゆりかご水田米の栽培、およびコメの販売、加工品の企画販売への取り組みについてお話をいただきました。
 最後に、魚のゆりかご水田米の試食があり、食味評価を赤丸、青丸シールで投票をしました。結果はすべて赤丸(美味しかった)でした。
 ご来場の皆様、ご足労願いましてありがとうございました。
[ 2013/03/25 13:19 ] 報告 | TB(0) | CM(0)

湖北町速水の取り組み

 湖北町速水地区は国道8号線を挟んだ、旧役場の所在地で周辺の在所では大きな集落(400戸)を形成しています。耕作面積55㌶に農家はたったの5人(専業4人)しかいません。アパートの造成が増えて、まるごと保全に一向に関与しない人も増えてきています。都市化は担い手不在を加速します。便利で情報過多な日常は目が農地よりも他の関心事に向き易くなるからです。
 隣の山本地区も含め、大規模になった農家の将来は次の後継者の育成に委ねられます。もしそれができなければ、地域内の営農組合が引き受け手になるか、営農組合が運営できなければ、法人化しかないのかなと、別に行政側でもないのですが、行く末が案じられます。
 しかし、大規模化のメリットは大きく、今話題のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に対抗できる措置が講じ易くなります。(大規模化と農家数の維持は相反します。)
 お会いしたのは、「速水環境まちづくり委員会」の会長北川さん他2名の方です。北川さんは自治会の役員も経験したことのある温厚で聡明な方です。他の二人も含めて、まだまだ、お若いと見受けました。自治会とは人事は別ですが、車の両輪の如く、連携を密にして取り組んでいます。
 ホタルの出現する場所があり、特別に管理して、ホタル鑑賞会を実施しています。講師として学校の先生を招聘しています。子供たちにとっては毎年楽しみの一つになりました。更に子供たちにまるごと保全の意義を理解してもらうために農地周りのゴミ拾いをしてもらっています。ホタルの生息環境の整備やまるごと保全対策の基礎活動の泥上げ、草刈り等の作業に非農家の労働力も必要です。役員の皆さんは、気持ちよく参加してもらえるように配慮した呼びかけをしています。
 水辺環境としては琵琶湖からの水路は段差があり、ハヤやムツ、タナゴの魚影は見えても、フナとかナマズは見ることが無くなったようです。在所内には消防水路の改善により段差を解消した魚道が設けられた箇所があり、幼稚園児たちの見学の場所になっています。どうでしょう、近くまでフナは遡上しています、落差解消の魚道を設置して、昔、楽しんだフナやナマズを呼び込んでは如何でしょうか。
 湧水地にはサワガニが生息して、他よりは数段生きものに巡り会えることができる土地です。この環境を今後も維持して、後世に繋いでいきたいものです。ビオトープを造成する、水辺の生きものに優しい人もいます。誰彼の何人かが環境に配慮した行動を取れば、地域の住環境は良くなっていくでしょう。
速水 
代表北川さん(中央)副代表(左)会計担当(右)の各役員さん

湖北町山本の取り組み

 長浜市山本は少し底の深いお椀を伏せたような秀麗な姿の山本山の麓にあります。耕地面積128haと広く世帯戸数260戸を有する大きな集落です。しかし、現在農業を営んでいるのは15軒でその内4軒が専業の大農家でほとんどの面積をまかなっています。お会いしたのは6年間、まるごと保全活動を会計の立場で引っ張ってこられた山崎さんです。米作りが忙しくなってきた中を快く時間を割いていただきました。代々続く農地を親から受け継ぎ専業で大々的に先駆的農業経営をする若き闘士です。他の専業者と情報のやり取りをしながら、仲間内の精神的支えを感じながら頑張って日本の農業を支えているという印象を得ました。
 「山本農村環境を守る会」には、二つの大きな問題点があります。一つは担い手がいないこと、二つは活動に参加する非農家が消極的であること。
 守る会は次年度(25年度)の役員を改選し、非農家の自治会長が守る会会長に就任しました。非農家の参加を協力的に得るために、自治会組織が寄り添うように存在することは心強いものです。農業環境は農家だけのものという概念を変えていかなければなりません。農業者だけで農地の環境を維持していくことは困難な時勢なので、住民総出の労力により私たちの周りを守っていく気構えが根付くことが大切です。そのためには、まるごと活動の基本コンセプトを理解していただくことが重要です。折に触れ、自然の恵み、地元がにぎわうことの必要性を説くことが大切です。住民が気軽に参加できる、コスモスや菜種を植えて、秋や春の集える、催し物を開催して、農業とつなぐパイプが必要になることもあります。
 守る会の活動では基本の泥上げの他、子供会と連携して、フナの稚魚を田に放流、育成して水路に放下しています。このイベントに子供たちと共に生きもの観察会を開催して、地元にどんな魚、水生昆虫、両生類がいるか興味を抱かせることも大切です。例えば魚道を設置して田に魚が遡上する光景を見れば、子供ならず大人も感動します。これが初段階の農環境を維持する活動です。これから、販売とか人とのつながりに進むわけですが、それはさて置き、子供たちに興味を湧かせることは、将来の担い手を育成することにつながると思います。
 帰りの山本地区のきれいに草刈りがされ、トラクターで耕起が始まった田んぼを見ながら、山崎さん始め、地元の皆さんのまるごと保全活動への参加協力のたまものと確信しました。
山本農村環境を守る会 山崎さん
山本山 
秀麗な山本山、山本地区の南から撮る。広々とした田んぼが暫く続きます。田植え時期は緑のじゅうたんが広がります。

長浜市難波の取り組み

 難波地区は県北部、姉川の下流域と田川に囲まれた水辺の豊かな地域です。旧びわ町に属していて、隣の湖北町を含めて琵琶湖に近く、米作中心の穀倉地帯です。東に伊吹山が望め、住みやすい環境にあります。この良好な住環境が幸いしているのか、お会いした「難波まるごと環境保全委員会」の代表乾さん以下、役員の皆さんは年齢が若く、活気にあふれています。親に(役員交代時に)行ってこいと言われて、未知の世界に不安を抱えたまま参加した人もいて、皆が集まれば連帯感も湧き、知らないことは誰彼ともなく教えてくれる。それだからこそ、農業もやれる(やらなければならない)。この地を離れる理由も見当たらない。若い人が残る所以です。今も、何も分からないと謙遜されるが、仲間との付き合いを結構楽しんでいるようです。
 難波地区は以前に堰上げ式の魚道を設置した経緯があり、今回の訪問の趣旨は向上活動の制度の仕組みと取り組みのクローズアップされた点です。クローズアップされた点は生きものの生息環境向上施設の設置ですが、共同活動よりは具体的に提示されています。
 一筆型魚道、深みの設置、カエルスロープ、水路のふた掛け、節水かんがい用のポンプの導入等を検討します。ポンプを購入されるのであれば、冬場にこのポンプを使って、田んぼに水を張り(冬水たんぼ)、野鳥を呼び込んでは如何でしょう。お隣の川道町では鶴が飛来して、人気が出てきているようです。琵琶湖では鴨は見慣れた鳥ですが、鶴は飛来の記録がありません。餌を啄ばむ光景が普通に見られたら、観光名所になるやも知れません。鶴が飛来してくる姿を想像するだけでも楽しいではないですか。取り組みの励みになりますね。琵琶湖を擁する滋賀の特性でもあり、琵琶湖に近い地域だから取組める活動でもあるでしょう。是非とも、次年度の申請の候補として頂きたいと思います。
namba公民館に間借りしている事務所






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。